鶏油黄外刻茶葉缶

Description

この精巧な「鶏油黄外刻茶葉缶」は、清朝皇室で珍重された鶏油黄釉の温かく深みのある美しい黄色で仕上げられた陶磁器製茶葉保存容器です。蓋付きの罐形状で、茶葉の鮮度と香りを長期間保持する実用性と、優雅な装飾美を兼ね備えています。上部には金色の金属製蓋が取り付けられ、頂部の赤い装飾が全体のアクセントとなって格調を高めています。

罐体の表面には外刻技法により桃の枝が精密に描かれており、ピンクの果実と緑の葉が自然な美しさで表現されています。桃は中国では長寿と不老不死を象徴する極めて縁起の良いモチーフで、茶葉保存容器にふさわしい吉祥の意味を持っています。描かれた枝振りや果実の配置も絶妙なバランスを保ち、まるで本物の桃の枝が罐を飾っているような生命力を感じさせます。また、側面には作者の印章が押されており、作品としての価値を証明しています。

専用の木製台座が付属しており、安定した展示が可能です。鶏油黄の深い黄色と金属蓋の輝き、そして色鮮やかな桃の絵が美しい調和を生み出し、茶室やキッチンのインテリアとしても素晴らしいアクセントになります。茶葉の保存という実用的な機能と、中国古典陶磁器の芸術性を完璧に両立させた逸品です。